FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXのドル安円高とドル高円安


一時期朝刊に入っていたチラシを見ると「円高還元セール」という文字が踊っていた頃がありました。「円高だとなぜセールになるの?」と思った方もいるかもしれません。

例えば1ドル=120円が1ドル=110円になった場合、「円高」でしょうか?それとも「円安」でしょうか?「120円が110円になったんだから円安でしょ。」と思った方、答えは「円高」です。1ドル=120円のとき、1ドルの品物を買うのに120円が必要です。しかし1ドル=110円になれば、120円のときよりも10円安い110円で1ドルの品物が買えるのです。

つまり安く買える分、円の価値がドルに対して高まった(強くなった)ということなのです。このように円の価値が高まることを「円高」、同時にドルの価値が円に対して下がる(安くなる)ことを「ドル安」といいます。逆に1ドル=110円たったものが1ドル=120円になったときは「円安」「ドル高」になります。

例を挙げると米国にある有名宝飾店ティファニー社のハート型シルバーペンダントをニューヨーク旅行のお土産に購入するとしましょう。値段を仮に130ドルとします。日本円に換算すると1ドル=120円の場合、130ドル×120円=15,600円で買うことができます。しかしこれが1ドル=130円になると130ドル×130円=16,900円になります。差額は1,300円。お昼のお弁当代2回分といったところでしょうか。どう考えてもドル安円高のほうがお得です。

もっともFXでは、「ドル安円高」または「ドル高円安」といっても基準となる為替相場があるわけではありません。ある時点のFX為替相場と比べて「ドル安円高」または「ドル高円安」なのです。