FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FX取引の決済注文で利益と損失を決定


損失の拡大を抑える逆指値注文
FXでは、保有している通貨ペアのことをポジションと呼びます。例えば、米ドル/円を買っていた場合には、米ドル/円の買いポジションを保有しているといいます。この買いポジションの損益を確定させようと出す注文のことを決済注文といって、新規注文とは区別されているのです。

決済注文は、取引画面の口座照会やポジション照会で保有しているポジションを確認し、決済したいポジションと決済注文の方法などを選択すれば出すことができます。決済注文の方法には、すでに説明した指値注文、成行注文のほかに、逆指値注文(ストップ注文)という便利な注文方法もあります。これは現在よりも高いレートになれば買う、あるいは安いレートになれば売るという注文方法です。一見、不合理そうな注文ですが、重要なリスク管理の方法の1つです。具体的に説明していきましょう。

今後の為替相場が円安ドル高に動くと予想して、「1ドル=100円」でドル/円を1万通貨単位買っているとします。予想通りに円安ドル高に為替相場が動けば為替変動による利益を得ることができますが、予想に反して円高ドル安の方向に大幅に動いてしまうと、どんどん損失が拡大してしまう危険もあります。そこで、事前に損失の拡大を防ぐために逆指値注文を利用するのです。

例えば、5万円以上の損失を出したくないなら、「1ドル=95円」の逆指値売り注文を出しておけば、為替レートが変動して1ドル=95円に達したときに自動的に決済が行われ、損失を5万円で抑えることができるというわけです。