FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXの通貨イギリスポンド


高金利で値動きの激しい通貨
イギリスは、欧州連合(EU)に加盟していながら、欧州単一通貨であるユーロには参加していないため、通貨は独自のイギリスポンド(英ポンド)です。現在は米ドルが基軸通貨ですが、第2次世界大戦まではイギリスポンドがその座にありました。

イギリスはユーロを導入していないことから、ユーロ圈各国の経済状況に配慮することなく、中央銀行にあたるイングランド銀行がイギリス国内の事情のみで金融政策を実施しています。 2006年からは、インフレヘの懸念から政策金利を徐々に引き上げ、2008年には先進国の中でも5.00%と高い水準になっています。そのため、多くのスワップポイントが得られるとして、FXにおいて人気の高い通貨になっているのです。

また、値動きが激しい通貨でもあるため、スワップポイントを目的とした中長期の投資のほかに、為替変動からの収益を目的とした短期投資にも向いています。しかし、値動きが激しいということはリスクもともなうので、取引を行う際には過度に高いレバレッジでの取引は控えたいところです。

相場の変動要因は、やはり経済指標や要人の発言です。また、意外に思われるところですが、イギリスは北海油田を所有する世界第9位の原油輸出国であるため、イギリスポンドは原油価格の変動の影響も受けます。

将来的には、イギリスがユーロに参加する可能性は否定できません。もしそうなれば、イギリスポンドは売られるリスクも抱えていることになります。