FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXの実物経済とマネー経済


モノやサービスの対価のお金の流れ
国際金融とは国内と海外との間で行われるお金のやりとりだと述べましたが、そのやりとりは大きく2つに分けられます。

まず、モノやサービスの輸出や輸入にともなうお金の流れです。日本企業が自動車や電気製品を海外に輸出すれば、必ず売上代金が海外から日本へ入ってきます。逆に日本の商社が石油を産油国から購入すれば、支払代金を日本から海外企業に支払わなければなりません。つまり、輸出と輸入という貿易取引には、必ずお金の移動がともなうのです。このようにモノやサービスを売って代金を受け取るような取引のことを実物経済といいます。

投資などによるお金の流れ
次に、投資などにともなうお金の流れです。日本の投資家がアメリカの株式を買えば、お金が日本からアメリカに移動します。逆にアメリカの投資家が日本の株式に投資すれば、お金がアメリカから日本に入ります。こういった投資のことを証券投資といいます。証券とは国債や地方債などの債券や株式、投資信託のことです。また、日本の精密機械メーカーがドイツに進出し工場を新たに建設すれば、建設代金が日本からドイツに移動します。あるいはフランスの自動車メーカーが日本の自動車メーカーに資本参加すれば、お金がフランスから日本に入ります。

こういった投資のことを直接投入といいます。また、このようにモノは動かずにお金だけ動くようなことをマネー経済といいます。 1970年代までは国際金融といえば実物経済のことでしたが、現在では国際金融取引の実に9割近くかマネー経済で占められているのです。