FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXの円キャリー取引とは


円キャリー取引の定義
円キャリー取引は、英語でぱYen Carry Trade"。 "Carry" は、「日歩、金利を稼ぐ」という意味で使われるので、円キャリー取引は「円が金利(日歩)を稼ぐ取引」と訳すことができます。

特に為替市場の関係者は、第1に「短期金融市場から低金利の円資金」を調達すること、第2に「高利回りの外貨」で運用することを円キャリー取引と呼びます。このことから、個人投資家の行うFXは金融市場から短期資金を調達していないので、円キャリー取引ではないという人もいます。手元に保有している円資金を運用しているだけで資金の調達コストがかかっていないことから、単なる投資パターンの1つにすぎないというわけです。

このように、円キャリー取引には、はっきりとした定義がありません。次のような要件が必要であると考えます。
①(低金利の)円を調達、あるいは利用する
②外貨で運用する
③為替ヘッジはしない
④投資目的は外貨との金利差

上記のうち為替ヘッジとは、将来に外貨を円に戻すレートをあらかじめ決めておくことです。為替相場の変動による損失は避けられますが、調達した円資金と外貨商品との利ざや(スプレッド)を稼ぐことはできなくなります。 FXの個人投資家は、外貨商品に投資するとき、国内で運用すれば得られるはずだった円の利回りを放棄しています。これをコストと考えれば、FXを円キャリー取引に分類しても違和感はありません。