FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FX為替チャートの一目均衡表


これまでに紹介してきましたテクニカル分析は、そのほとんどが米国のテクニカルアナリストによって生み出されたものでしたが、この一目均衡表は日本の一目山人翁が開発した、和製の分析手法でローソク足と5本の線から構成されており、日本国内だけでなく海外でも「lchimoku Charts」として広く用いられています。
p17.jpg時間論にこそその真骨頂があるとされていますが、時間を重要視する手法として「一目均衡表」と「ギャン理論」が双璧をなしています。

言う間論を主軸に波動論、水準論の3本柱からなり、そのまま1つの相場哲学を構成しているこの分析ツールは、あまりにも奥が深すぎて、説明するのもはばかられるため、簡単に概要だけを述べます。

一目均衡表を構成する5つの折れ線グラフとは、

転換線 当日を含む過去9日間の最高値と最安値の中間値を当日の転換値とし、それを線で結んだもの。

転換線(9日間の最高値十9日間の最安値)/2

基準線 当日を含む過去26日間の最高値と最安値の中間値を当日の基準値とし、それを線で結んだもの。

基準線=(26日間の最高値十26日間の最安値)/2

先行スパン1 転換値と基準値の中間値を、当日を含む26日先にプロットしたものを先行スパン1とする。
先行スパン1=(転換値十基準値)/2

先行スパン2 当日を含む過去52日間の最高値と最安値の中間値を、当日を含む26日先にプロットしたものを先行スパン2とする。
先行スパン2=(52日間の最高値十52日間の最安値)/2

遅行スパン 当日の終値を、当日を含む26日前の遅行スパンとする。*遅行スパン以外はすべてザラバ値段を採用する。

先行スパン1と先行スパン2の間の部分が抵抗帯で、「雪」または「帯」と呼ばれます。価格がこの抵抗帯を通過するときに、支持や抵抗線となり価格に影響を与えるものといわれます。

一目均衡表の判断と主な見方について

【ローソク足と基準線の位置関係】
 ローソク足が基準線より上...上昇トレンド
 ローソク足が基準線より下...下降トレンド

【基準線と転換線の位置関係】
 転換線が基準線より上...上昇トレンド
 転換線が基準線より下...下降トレンド
 転視線が基準線を下から上へ突き抜けた場合(ゴールデン・クロス)
 ...買いシグナル
 転換線が基準線を上から下へ突き抜けた場合(デッド・クロス)
 ...売りシグナル

【基準線と「雲」(先行スパン)の位置関係】
 ローソク足が「雲」を下から上へ突き抜けた場合‥・買いシグナル
 ローソク足が「雲」を上から下へ突き抜けた場合‥・売りシグナル

【基準線と遅行スパンの位置関係】
 遅行スパンがローソク足を下から上へ突き抜けた場合‥・買いシグナル
 運行スパンがローソク足を上から下へ突き抜けた場合‥・売りシグナル